ゆるりアーユルヴェーダの旅 in Tagiru.
スリランカで見つけた自分を大好きになれる場所

vol.2 自分の体質を知る

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アーユルヴェーダの施術を受けるスタートは、「自分を知る」こと。

問診票に沿って「睡眠時間」「トイレの頻度・質や形状」「好きな味」「体型」「汗」「食べ方」「感情」など、360°全方位から自分の身体や習慣について深堀っていきます。

ここで面白いのは「感情」についても探っていくこと。普段怒りっぽいのか、気分屋なのか、のんびりしているか、楽観的なのか、チャレンジを好むか、物覚えは良いのか・・・身体だけではなくて気分や感情も含めて自分の本質を探っていく作業というの面白くもあり、しんどくもあります。

普段フル装備で戦っている自分をさらけ出すのは、勇気が要るもの。「あなたは嫉妬深いですか?」とストレートを打たれると、「いや、嫉妬深い女・・・嫌だ嫌だ。むしろ逆を目指したいんだけど。でも思い返せばあのときの私、ジェラシーで煮えたぎってたわ、しかもそれまだ覚えてるわ、うわぁぁぁぁぁ・・・」と、「見たくない自分BOX」に隠していた未消化の感情と対峙することに。

これまで隠してきたねっとりとした存在を認めるのは嫌だけど、自分に嘘はつくまいと腹を括って質問に答えていきます。
心に纏っていたガチガチの鎧をすっかり脱がされ、素っ裸になったところで、次はドクターとのコンサルテーションです。

Tagiru.には「レジェンド」と呼ばれるベテランのドクターがいます。Dr. レジェンドが私の問診票に目を通している間、美しいサリーを纏ったMs. ガネーシャが体調や体質、これまでの既往歴や健康の悩みなどを丁寧にヒアリングしてくれます。

私の1番の悩みは「冷え&凝り&むくみ」。ずっとデスクワークで運動量が少ないし、身体が固くてヨガのポーズはなかなかとれない。ついでにぎっくり腰も3回やっている35歳・私のカラダ。

冷え・凝り・むくみを解消して清流の如くサラサラと流れる軽やかボディになりたい。そしてその状態を継続できる生活のコツを得て帰りたい。これが私の今回の滞在目的だったので、Dr. レジェンドとMs. ガネーシャにもその想いを熱く伝えました。

このコンサルテーションで印象的だったのは、Dr. レジェンド、そしてMs. ガネーシャの自信と愛情に満ちた姿。「何があったとしても、あなたはここに辿り着いたからもう大丈夫。心配することは何もないわ」というメッセージを受け取った時点で、既に私の中で変化が始まっていた気がします。

問診の後はDr. レジェンドによるドーシャチェック。アーユルヴェーダでは「ドーシャ」と呼ばれる身体のタイプを診断します。

ドーシャはVATA(ヴァータ)、PITTA(ピッタ)、KAPHA(カファ)という3タイプが基礎になっています。人はそれぞれ生まれつきのドーシャタイプを持っていて、その上で3つのドーシャのバランスが取れていることがその人の心身の健康を保ち、自分らしさを発揮できる状態であること、というのがアーユルヴェーダの考え方です。


問診の結果、私の生まれつきのドーシャはPITTA(ピッタ)タイプだと分かりました。(PITTAの特徴は、燃えやすくてチャレンジ精神が旺盛、汗っかき、中肉中背、頑固者、etc.)

触診では、Dr. レジェンドが3本の指で手首の脈を診てくれます。この3本の指が感じるそれぞれの脈の強さで、その人の現時点でのドーシャバランスが分かるとのこと。私は「PITTAが強くなり過ぎている」という診断結果だったので、PITTAを抑えつつ3つのドーシャのバランスを整えていくためのトリートメントメニューを組んでもらうことになりました。

Tagiru.滞在中は、1日2回処方された薬を飲んで、4回のトリートメントを受けて過ごします。食事はその人の体質に合ったものを3食出してもらえるので、自分で頑張らなきゃいけないことは何一つありません。

マッサージを受けて、体質に合うものを食べて、波の音を聴いてリラックス。ただただ委ねて、ゆるゆると1日を過ごす。「そんな生活してたらダメになりそう!」と真面目な友人達から言われましたが、Tagiru.での滞在を経験すると滞在前の自分がいかに「自然な状態」からかけ離れていたか、身に沁みて分かるんです。

– Tagiru. –
アーユルヴェーダ本格リトリートホテル
https://tagiru.com